photo by kuwata
夜19:00頃 塔、笹尾と桑田が六本木へ。
小さなバーの中に入っていくので またグラス片手に三人で語り合うのかと思いきや
突然不思議なダンスショーが始まった。
バーの真ん中に置かれた椅子に座り 作文を読み始める男。
内容は、この男と ダンサーの女が
交際をしていた当時の思い出にまつわるものだった。
人間の自意識というものをまるっきり取っ払ってしまったような
剥き出しの文章と語り口
白いドレスの女は
羽の大きな鳥のように肩甲骨をめいいっぱい動かしながら
時に楽しそうに 時に苦しそうに踊った
ある男と女の秘密の部分を、思いがけず目撃してしまった気持ちだ
塔は真剣にショーを観ていた